想像してみてください。
あなたは、胃のバリウム検査をすることになりました。前日から何も食べていないので、胃は空っぽです。
お腹がすいていますねー
安心してください、今、バリウム飲めますよー(笑)
検査室に入ります。
検査室前には、X線TV室、とか書いてあるでしょう。
このページの図4を見てください。
このような機械が、垂直に立てられていると思います。金具のボタンなどがある服は着替えてもらいます。
その後、検査の説明をされます。
検査中は、マイクで合図しますので、それに合わせて動いてもらうことを説明します。
胃の全体にバリウムをつけるために、がんばって動いてもらうことを説明します。
いきなり、バリウムを飲んでも、いい検査にはなりません。
準備があります。
それは、胃や腸の動きを鈍くする注射をします。
そのままだと、バリウムが入ると胃が、ムニムニ動き出します。”ぜんどう運動”といいますが、その動きが入るとせっかくがんばって飲んだバリウムが十二指腸のほうへ出て行ってしまいます。
出て行くだけならまだしも、
胃の出口である、幽門(ゆうもん)と十二指腸が重なって診断しにくくなるのです。しにくくなると書きましたが、正直ってわからなくなります。
この薬は、筋肉注射なのですが・・・・
痛い、です(笑)
看護師さんが”アルコール消毒しても大丈夫ですかー?”と聞いてきて、”はい”というと、
プスッ!
はい、手先しびれませんねー、といって液が入ります。これが、静脈注射より痛いと思うのは私だけでしょうか?
で、軽く注射のところを、モミモミ・・・・
この注射を打つときは、重篤な病気があると、禁止、となっているのでカルテで確認します。
もうひとつの準備・・・・
図1を見てくださいl
胃は、いつもはポンポンにふくれていません。
しわしわにしぼんでいることが多いです。
しぼんでいると、胃の壁に均等にバリウムがつきません。
そこで・・・
発泡剤といって胃を膨らませるお薬を飲んでもらいます。
量は、約5g。
粉薬です。結構、多く感じるかも・・・・
一緒に飲む液体も、多く飲めません。
20mlの液で一気に飲んでもらいます。
この液も、普通の水ではなく、
胃の中の泡を消す、消泡液というものです。
すると、胃が膨れて腸の動きの鈍くなった胃の出来上がりです(笑)
で、気を許して、
げっぷをしてしまうと、胃がしぼんでしまうので我慢しなければなりません。
コツは、
げっぷしたくなったら、つばを飲み込むようにしてできるだけ
我慢してください。
ごっくん、ごっくん、と飲み込むように・・・・・
言うだけは簡単、やってみると・・・・ひどくはないですが、いいものではありません(笑)
胃が、ふくれてるー、って感じです。
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