同じX線の情報なのに出てくる画像が違う・・・。
例えばレントゲン写真では、
同じX線発声装置(=管球)で同じ人の同じ部位を撮影するとメーカーによって見え方が違います。
今までは、
施設が違う
撮影条件が違う
など、直接的な比較はできなかったのですが
当院で、レントゲン写真の装置が2種類になりました。理由は、マンモグラフィーの認定のために入ったのです。
そこで、マンモだけではなく一般写真も撮影できるようにしました。
すると、既存に入っていたメーカーと新しく入ったメーカーで同一患者で比較することが可能になったのです。
例えば、撮影室が2つありそれぞれ読み取り装置が違います。
ある日は、Aという撮影室で膝を撮影し経過観察で次回来院時にレントゲン撮影をするために受付へくると・・
今日はB撮影室がすいているのでそちらで撮りましょう。となったのです。
レントゲンで撮影したカセッテを読み取る装置が違うのです。
すると・・・・
ここまで違うのか?という感じです。
ここで、誤解してほしくないのが
デジタル写真を奇麗に撮影するには、レントゲンの量を多くすればそれだけ情報が多くなるのできれいになります。
しかし、被ばくが増えてしまいます・・・・。
最低限の被ばくで、どれだけきれいな画像が撮影されるか・・・
これが大事なのです。
施設が違うと、同じ膝の撮影でも、撮影するときの条件(レントゲンの量)が違うので出てくる写真を比較することは難しいです。
しかし、施設内で2種類の読み取り装置があることにより
同一患者
同一撮影条件
同一部位
同一X線発生装置
で、違う読み取り装置で写真を比較する、ということが可能になりました。以前、セカンドオピニオンの話をしているときに施設によって撮影条件が違うことと読影医が違うので違う結果が出るのは、考えられる・・・
と、お話ししましたが・・・
当院のレントゲン写真の読み取り装置の比較は
ほぼ、完璧な比較と言っていいと思います。
やはり、メーカーによって考え、得意、不得意があるでしょうが・・・患者の立場にとってはそんなことわかりませんからね。
だから、最近、
A病院では骨折なし、と言われたのに
B病院に行くと、骨折がわかった・・・
という話を耳にするようになりました・・・。
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